天津はり灸院

中医学について

中医学について

中医学とは

病気を部分ではなく全体として捉える

中医学の大きな特徴は、病気を部分ではなく全体として捉えることにあります。
例えば、腰が痛い患者さんの治療の際に、手足にも鍼を打つことがあります。
これは腰の痛みを腰という部分のみの病気と考えず身体全体の病気ととらえ身体全体の滞りを通じさせているのです。

自然の変化が与える影響を考慮する

また、中医学では人それぞれの異なる体質のほかに、自然の変化が与える影響を考慮します。
例えば、日本に住んでいれば、梅雨から夏にかけて高い湿度の影響を受けます。

この結果、身体に溜まった湿が身体全体のだるさや食欲減退といった影響を及ぼし、病気を引き起こしていると考えます。
そのため、治療の際には身体に溜まった湿を取り除く治療法がとられるのです。

中医学には4000年の歴史があり、豊富な治療経験を重ねて、古代中国の自然哲学が基礎となり、陰陽五行学説に始まると言われています。
自然界のすべての事柄や、人体の生理や病気に対する認識と診断と治療、それぞれについて、あらゆる分野の内容が説かれています。

 

例えば自然の場合は、太陽が陽・月が陰・火が陽・水が陰、
人間の身体では上半身が陽・下半身が陰、背中が陽・お腹が陰です。

五行の場合は心(精神や循環)が火、肺が金、肝が木、脾(消化器)が土、腎が水です。

中国 天津研修にて

毎年3月には、中医学で有名な天津中医薬大学第一附属医院へ鍼灸の臨床治療を学びに行きます。
西洋医学では治りにくい難病を鍼灸を使って治す治療法を取得しています。