天津はり灸院

更年期障害とアンチエイジング

更年期障害とアンチエイジング

45歳以降はメンテナンス必須!

冬に暖房をすると暖かい空気は上にあがり下には冷えた空気がたまるように、人間の身体も上半身は熱くなりやすく下半身は冷える傾向にあります。

更年期障害は五臓六腑の陰陽では、まず肝腎陰虚の状態になってきます。
腎陰とはおもに女性ホルモンを考え、肝陰とはおもに血液量を考えます。

個人差はありますが45歳あたりから生理の出血量がわずかになって、早い人では閉経の準備段階になっていきます。
経絡でいえば腎経、衝任脈の血気が衰え、経絡に沿うように血流量が減り、また流れも悪くなります。

経絡の始まりスタートは足の裏側・踵であり、だんだん潤いがなくなり、小指の爪も萎縮して小さくなります。
ライン上、太腿の内側は皮膚がカサカサし、それは子宮や生殖器に向かうラインです。
陰毛は白髪が増え抜け始め下腹部には力が入らなくなり、皮膚はシワシワして張が無くなります。

お臍の皮膚も元気が無くなり、同じくお腹を流注する陽明胃経の血気も衰えますから、脂肪がつきやすくなります。
腎経•衝任脈はそのまま胸の真ん中を流れて気管支、喉元を通ります。
更年期障害に喉のつかえや痰の症状が出るのはこのせいです。
さらに喉から顎下にかけて前首にシワやたるみが出て、ライン上は血流が悪くなるためにイビキが出やすくなったりします。

腎経は舌根部に繋がっているため呂律も悪くなって、スムーズに言葉が出にくくなります。
それから衝任脈は口周りを巡るから口元に潤いが減り、張りが無くなって法令線が目立ちます。
そして経絡は目の中央で止まります。
目の下のたるみも女性ホルモンと大きく関わっているのです。

 

肝腎同源•精血同源

肝腎同源•精血同源とは、肝臓腎臓は密接な関係にあり血液やホルモン、老廃物の処理など働きを共にしています。

”腎が虚すれば肝も虚す”

肝の経絡は親指からスタートし内側、足首から腎や脾と交会しながら大腿に上り生殖器を巡り、子宮卵巣を通りながらお腹の側面、胸まわりの肋骨周辺を流注します。
首、喉の横を通って顔の横をいき、目や耳を巡り、側頭部、頭頂部で終わります。

また肝と胆は表裏関係にあります。

”肝は疏泄を主る”

これは気血の流れをいい、ストレスを意味します。
肝が虚すれば流れは悪くなり瘀血になります。
子宮筋腫や乳癌、帯状疱疹なども肝胆の経絡に関係あるのです。

肝胆経の症状はおもに身体の側面、片側に出ます。
顔面麻痺や坐骨神経痛、50肩も実は肝胆と関係があるのです。

”爪は筋の余り、歯は骨の余り、髪は血の余り”といい、髪は肝腎陰虚になると艶が無くなり脱毛も増えます。
頭頂部は肝の経絡が終わるところで肝の状態が悪いと頭頂部の髪は薄くなります。
中高年になると育毛剤を常用されてる方が多いですが、血管を拡張させる働きのものは元々高血圧治療薬の副作用を利用したものなので、低血圧気味の方が常用すれば副作用でさらに低血圧になる可能性があります。

肝経はストレスと関係が深いのでストレスの強い方は頭頂部の血流が悪く、そこが白髪が多かったり抜け毛が多かったりします。

また髪は腎とも関係深いので過労でも脱毛はひどくなります。


50歳になるとだいたいの方が閉経となり、女性ホルモンはどんどん少なくなります。

身体が大きく変化してバランスが取りにくくなるのでちょっとした事でイライラしたり、せっかちになったり、睡眠障害めまい頭痛ダルさ火照りなど、さまざまな症状が現れます。
バランスを崩した身体は気候の変化の影響も強く受けます。

運動や食事、生活習慣を整えると同時に全身鍼灸で定期的に身体のケアをすることは大変有効な方法だと自信を持っておススメします!

更年期障害の症状を改善するとともに滞った経絡の血気を促し、必要なツボを刺激することで脳内、体内のホルモン・女性ホルモンを活性化させ、内臓の働きを良くして身体の内側からハリと艶を取り戻すことができる最高のアンチエイジングです!