天津はり灸院

顔面麻痺・顔面痙攣

顔面麻痺・顔面痙攣

中国での顔面麻痺・顔面痙攣

顔面麻痺や顔面痙攣は中国の大学病院ではとてもポピュラーな疾患です。

毎年研修に行く中国の天津中医薬大学附属病院は顔面麻痺と脳卒中の半身麻痺の鍼灸治療がとても有名で、毎年ものすごい数の医療者が研修生、留学生として鍼灸、漢方治療を学びに行きます。そして、この疾患に対して鍼治療はとても有効です。

もちろん経過年数、年齢、病気の程度など個人差はありますが、治療をきちんと継続した方はとても良い結果になっています。

顔面麻痺・顔面痙攣の原因とは?

原因は不明なことが多く、ウイルス性だったり、違う場合もあり、顔面神経が血管に圧迫されたりで、薬を飲んで治らなければ手術をする方もいます。
しかし手術しても治らなかったり、一旦は改善してもまた症状を繰り返したりと、西洋医学では 完治することが難しい疾患です。

中医学ですと左右どちらか片側、身体の側面に症状が出るものはストレスが深く関わっていると考えます。

そして顔面麻痺や顔面痙攣はストレスや疲労、冷風も関係があります。そのほか慢性疲労、睡眠不足、食生活の偏り、生活習慣の乱れ、遺伝的な体質など、さまざまな要因が関与しています。
職業でパソコンをよく使い、眼を酷使することで瞼の痙攣から始まり、長い期間 治療せずにほかっておくことで、痙攣が口元まで、顔半分広がった方もみえます。

とくに重い病気をしてなくても、女性は閉経で女性ホルモンが激減し 陰陽バランス崩れてきます。
全く運動せずにいると上半身、とくに頭部顔面は熱くなりやすく、汗をかきやすくなり、下半身は浮腫みやすく冷えた足になり、腰痛・膝痛などが出てきて 上下がアンバランスになるのです。
顔から汗が流れるように出るのは顔の肌膚をまもっている毛孔の開閉の働きが不足して、内側の必要な津液(水分、栄養)が出てしまい、開いた毛孔から冷風が入り込むと、顔面麻痺や顔面痙攣を起こすと言われています。
冷蔵庫のドアを開けた瞬間に顔面麻痺になった方もみえます。

顔面麻痺・顔面痙攣の鍼治療

よく行われる鍼灸治療としては、症状の出ている顔面神経の分布領域にあるツボを鍼で神経刺激することですが、それだけでは効果は少なく、治癒も大変遅いです。

また再発も出やすいです。目に見える症状は顔面に強く出ていますが、患者さん本人が分からないだけで、顔面以外の全身のどこか、あちこちにも必ず症状、違和感はあるはずです。
睡眠が悪かったり、イライラしたり、頭痛、首コリ肩コリが酷かったり、呂律が悪かったり、動悸がしたり 長い便秘があったりと症状は人によって様々です。

顔面麻痺や顔面痙攣が出ている顔面部の治療と併せて、全身の不調をしっかりと元から改善することで、顔の左右差も綺麗に整い、症状が治まり再発しにくくなります。

良い睡眠が取れて 腸内環境も改善され、ストレスが溜まりにくい身体づくりになることを目標としています。

鍼の痛みはある程度 考慮できますが、鍼の痛みを優先的にすると、必要なツボに刺せなかったり、必要な刺激ができなかったりと、効果に支障をきたします。

治療の際は患者さんに理解してもらえるよう、きちんと説明して相談しあって治療をしたいと思います。

治療症例

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