天津はり灸院

治療症例

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・高血圧、慢性腎不全

・アトピー、冷え性

・チック症、頚椎ヘルニア 

・脱毛症、子宮筋腫 

・円形脱毛症

・顔面麻痺

・先天性脳性マヒ

・自律神経失調症

・不妊症、顎関節症

・突発性難聴

・メニエール病、更年期障害

・坐骨神経痛、逆流性食道炎、飛蚊症

・偏頭痛

・癲癇


65歳 女性
主症状:高血圧 慢性腎不全 

2019年1月初診。

最初の2ヶ月は週3回治療。その後は週2回又は週3回。

かかりつけの病院から処方された多量の血圧、腎臓の薬を1日2回飲んでいる為、
胃腸がダメージされるので、胃腸の薬も飲んでいる。
そのため余計に胃腸の働きが悪く、食べた物が消化されず、ずっと残っていて朝食べると夜までお腹が空かないし食べたくない。無理して食べると胸焼けしてずっと苦しい。

排尿は回数や量も少なめである。
全身のむくみがひどく、顔もシミが多く顔色も悪い。

睡眠時無呼吸症候群もあって、睡眠の質も悪く、朝起きてもしばらく起き上がれない。

舌の診断は 舌体が太くて気虚、苔がとても厚く、痰湿があり色が薄くて血虚もある。
脈は細くてとても弱く、とくに腎の脈は沈んで微かにしか取れない。腰が硬く、局所の皮膚の色も暗くくすんでいる。首と後頭部の靭帯がとても硬く腕の痺れもある。

歩くと動悸があって喉、鼻の乾燥が強くマスクが手離せない。
眼が乾いていつも充血している。足底から内側の太腿にかけて引き攣るような違和感があり、それが腹部を通り胸までヒモで引っ張るような感覚がある。

40代半ばから血圧が高く降圧剤を常用していた。
現在から10年程前に下痢が2年間続き、その後、慢性腎不全と診断された。

治療

足底からふくらはぎにかけて 筋肉がふにゃふにゃで力が無く、足に力が入らずフラつきがあり、きちんと歩けない。 足の腎経に沿って取穴し、腰から仙骨にかけて多鍼してお灸。

脂肪肝もあり、痰湿が多いので、中焦への刺鍼とお灸。頭皮鍼では腰区、上焦中焦下焦区、頭面区に刺鍼。

患者さん本人の1番辛いのは、喉と鼻の粘膜の乾燥による痛みと眼の乾きである。咳もしばしば出る。陰虚火旺で上焦に熱がある。仰向けで肺の経絡や局部にも刺鍼をした。

鍼の治療後は自覚的にも他覚的にもスッキリして当日は食事もとれて少し動くこともできる。しかし翌日になると また、どよーんとしてきて身体が重く、食べ物が入っていかない。治療して少しずつ血圧は下がったが、また高くなりだした。

6月7月の梅雨の時期は、外からの湿気がひどく、内湿も旺盛になり身体が重く、胃腸の状態がとても悪い。

7月の梅雨明けからやっと身体が少し楽になった。治療してから8か月後の検査で 治療前1.9だったクレアチニンがやっと0.9に下がった。血圧も検査時は180台が140台になっていたが、またすぐに上がってくる。

この患者さんの疾患には鍼治療だけでは足らないので、中医師である漢方の先生を紹介して漢方薬もあわせて治療していくことになっている。


43歳 男性
主症状:アトピー性皮膚炎 冷え性 

元々小さい頃からアレルギーが多くあり、乾燥肌で気管支炎など喉の病気も起こしやすい。
便秘や下痢など胃腸が弱く、とても身体が細い。
普段から食欲もあまり無い。
基礎体温も低めで冬場の冷え性がひどい。
アトピー性皮膚炎は良くなったり悪くなったりで、ステロイド剤は使わないようにしている。

梅雨入りの湿気で湿疹がひどくなり、顔にも全身にも広がって湿疹部分はとても紅く熱っぽい。
体温計での熱は無い。湿疹がひどくなる数ヶ月前から強いストレスがあった。
中医学で云うところの肝火心火 肺の熱もあり、ひどい便秘で大腸の熱もあり 湿熱も旺盛である。

アトピー性皮膚炎は血分 表面には熱があるが、脾胃や腎など身体の芯は冷えていて、
陽虚気虚で食べた物がきちんと気血津液に充分作られず、
ストレスも強いため、全身に廻らず冷え、コリ、乾燥肌になる。

自律神経の乱れもあり、睡眠も悪くなる。
皮膚科に行くとしばしば身体全体を冷やす清熱作用の強い漢方薬を長期で処方される。

治療

本人が一番辛い症状の睡眠を改善するため、まず清熱作用のある経穴に刺鍼して徹底的に余分な熱を排除した。
次に瘀血がひどかったので、反応点から 瀉血をして瘀血を出した。
気滞血滞の為、首コリや肩こりが強かったので、全身の鍼・吸い玉で血流をよくした。

ひどい便秘を改善しないと根本から治らないので、食生活、生活習慣の改善をカウンセリングして
ご本人にも意識してもらった。

最初の2週間は 週三回で治療した。
四回目の治療後に、湿疹部の全体から沢山の浸出液が出てきて
それにより、ひどい便秘も治り睡眠もできるようになった。

症状は梅雨の湿度や自身のストレスで強くなったり弱くなったりを繰り返して
しだいに湿疹の熱も取れてきて肌も潤ってきた。

浸出液はとても良い好転反応で、身体の毒素や熱を排出するとともに
肌を修復・再生する成分もあるので浸出液を何度か繰り返し排出することで
酷いアトピー性皮膚炎が改善していった。


37歳 男性
チック症 頚椎ヘルニア

2019年6月来院

チック症は小2からの症状で、原因は親からのしつけや学校の勉強のストレス。
心療内科で精神安定剤を処方されるが、本人の意思でほとんど飲まなかった。
その時の状態で症状は強くなったり弱くなったりで、現在までずっとそのままになっていた。

ひどいときは 1分おきにまばたきや、アゴをカクカクした動き、咳払いなど。
睡眠も悪く、頚椎のヘルニアもある。

本人は鍼が苦手でずっと拒否していたが、帰郷のタイミングもあり、家族の強い勧めで来院した。
仕事柄、とても厳しい仕事環境で、さらに3日に一回夜間勤務もあり、ペースが乱れる為 、寝つきがとても悪い。

治療

初めての鍼と痛みに敏感なため 1番細い鍼で治療した。

全身調整で自律神経のバランスを整えた。
首コリ肩コリにも刺鍼して全身の血流をよくした。
治療後はチック症の回数が激減し、とても改善が見られた。

遠方の方なので近くの鍼灸院を紹介して 継続して治療するよう勧めた。


45歳 女性
脱毛症 子宮筋腫 

2018年12月に初来院

仕事のストレスと疲労で 脱毛がとても多い。
髪の毛1本1本がとても細く艶が全く無い。
専門の育毛サロンでカウンセリングを受けるがあまりに高額で、継続が難しいのと
ヘッドスパなどの施術内容にいまいち効果を感じられず当院に来院。

職業柄肩コリ首コリがひどく、睡眠時の食いしばりもあり、 咬筋がとても硬く顔がむくんでいた。
顎関節症もあった。

治療

来院して 数回で全身のコリが取れて楽になり、睡眠の質も良くなり、食いしばりも改善された。
顔もずいぶん小顔にスッキリした。

2か月ほどで脱毛症も治り、髪の毛がだんだん太くなってきた。
艶も出て 頭皮の地肌が見えなくなった。
子宮筋腫も少しずつ小さくなり、下腹部も柔らかくなってきている。

最初は週一回のペースで
現在は10日に一度くらいに来院している。


62歳 女性
円形脱毛症

2019年3月 初来院

原因はストレスと更年期のホルモンバランスの崩れ。
頭頂部に五百円玉2個分の円形脱毛症がある。
喉に梅のタネのような塊りが詰まってる違和感があり、睡眠が浅く、夢が多い。
胃にポリープもみつかる。
手指に腱鞘炎もある。

治療

週一回の治療で 3ヶ月経過してから、脱毛部分に徐々に頭髪が生えてきた。
2019年7月現在も週一回のペースで治療を継続している。
頭髪以外も、睡眠の質、腱鞘炎なども改善してきている。


58歳 男性
顔面麻痺

2019年3月 発症して1か月で来院。
脳神経科でCT・MRI検査、脳には異常なし。
ウイルス性の感染なし。
ビタミン剤、ステロイド剤を数週間飲んだが効果はほとんどなく、
病院でこれ以上治らないと言われた。

右側の顔面だけが大きく歪んで、瞼も開けづらく飲み物を飲むと右側の口角から垂れてくる。
会話もうまく話せない。舌も少し歪んでいる。
外出ができないのでサングラスとマスクをかけて来院した。

原因

日頃から血圧が高く、冷たい飲み物をよく飲んでいる。
仕事が多忙で睡眠も短い。

顔面麻痺になる数日前に強いストレスを受けた。
まだ寒い時期で身体を冷やした。
中医学の考えでは、ストレスや疲労で身体の免疫力が弱まると、外からの邪気(風邪、ウイルス 菌など)
に対して衛気(身体を守る力)が弱くなり、そこに邪気が侵入して 病気になると考える。

治療

最初の2週間だけ 週三回で治療した。
全身調整で、五臓六腑の陰陽を整え、顔面部にも神経を刺激するように透刺で長めの鍼をした。

二回目の治療後 少しだけ歪みが改善した。
六回目の治療後 6割くらい改善し、飲み物がこぼれなくなった。

その後は週一回で継続し、12回の治療で歪みはほぼ分からなくなった。
病院で顔面の筋電図検査を受けたら完全に回復していると言われた。


30才 女性
主症状:先天性脳性マヒ

未熟児で産まれた為 先天性脳性麻痺と診断される。

腰から下の筋肉の固縮があり歩行がやや困難。専用の杖、靴を装着してゆっくりなら歩ける。
下半身の血流が悪いので皮膚が青白く浮腫みもある。ときどき足に痺れも出る。気温が低いときは筋肉が余計に固まるので途中で歩けなくなったりする。

睡眠は良好、食欲もあり、内臓などの健康状態は良い。

治療

週一回の鍼灸治療と温熱ドームにも入り身体を温める。鍼は脊髄神経根に刺激を与え運動神経を活性化させる。施灸もする。
治療の後は皮膚がピンク色になり筋肉も柔らかくなって 歩行がしやすい。整形外科のリハビリも同時に通っている。

現在 鍼を始めて1年ほどになるが 以前に比べると歩行がしやすく浮腫みも減っている。現在も継続中。



32才 女性
主症状:自律神経失調症

ストレスによる不眠、食欲不振、気持ちが落ち込む。体力もなく毎日長時間働けない。精神安定剤を常用している。

身体が冷えていて手先足先がとくに血流が悪く痩せていて血管が浮き出ている。肌が土色で目の周りがくすんでいる。頸肩部のコリが強い。

治療

肝鬱気滞による自律神経の失調と考え、全身の気血水の巡りを改善した。肝火心火、湿熱などを清熱し、健脾和胃の治療もした。

肩や頸部は身体の上部で熱が鬱しやすく、血や津液も乾きやすいので肌肉も潤わず、コリやすい。首や肩にも多めに刺鍼して頭部には安神作用で 頭皮鍼をした。

目のくすみは脾腎陽虚と関係深いので、お腹や仙骨に箱灸をした。

気血が巡ってないので、瘀血があり全身の皮膚が土色をしていたので、上部の刺絡をして瘀血を治療した。

治療の後は睡眠が良く食欲も少し出てきた。週一回のペースで全身治療を半年ほど継続中である。



33才 女性
主症状:不妊症
随伴症状:顎関節症

平熱が35度8分の低体温でいつも身体が冷えている。顎がカクカクして少ししか開かない。ときどき顎が外れる。

結婚して1年経ったが妊娠しにくく、できてもすぐに流産してしまう。

風邪をひきやすく疲れやすい。便秘しやすく、ときどき下痢になる。睡眠はとれるが眠りが浅い。食欲はある。

治療

最初の1か月は全身治療を週二回に温熱ドームも加えた。8回の治療で冷えがずいぶん解消され顎もずいぶん開けやすくなった。
それ以降は週一回のペースで4か月継続して妊娠できた。現在もつわりの改善と、母胎を良い状態にする為週一回で通院中。



61才 男性
主症状:突発性難聴

工場を経営しているので職場での騒音が毎日ひどく、年々耳の聞こえが悪くなっていた。管理業務が少しで疲労感は少なくストレスもとくに無い。健康状態は良好。睡眠良い、胃腸も良い。ただ若い頃から頻尿で軽い慢性の腰痛もずっとある。冷たい飲み物はまあまあ飲んでいた。

朝起きたら突然左耳が全く聞こえなくなった。耳鳴り、めまいは無い。すぐに耳鼻科で検査をしたが異常は見つからず原因も全く判らず。その後大きい病院で詳しい検査をしたが異常も出なかった。

耳鼻科でステロイド剤をもらい1週間飲んだが聞こえは全く変わらない。

治療

発症して5日目に鍼治療を始める。舌診断は舌質がとても白く、裏側の瘀血もあった。本人は感じてないが下半身の冷えがかなりある。毎日の喫煙と飲酒が有り、湿熱があるためか滑脈である。
工場での騒音による職業病に加え、年齢と季節の変わり目などによる総合的な要因と考える。

全身のコリを無くし気血津液の巡りを良くして聴神経を活性化させる為 耳周りのツボに刺鍼して局部治療もしっかりした。耳の症状が出てから同側の目も充血があるので 肝腎陰虚も治療した。

週3回の治療を1か月続け、現在は週1回で来院中。3回目の治療の後、左耳で声がわずかに聞こえた。治療の回数を重ねるごとに少しずつ回復して、計20回の治療で発症以前の聴覚が回復した。



49才 女性
主症状:メニエール病
随伴症状:更年期障害

半年前にめまい、吐き気、耳鳴り、難聴があり、耳鼻科でメニエール病と言われる。利尿剤の薬を常用して、めまいや吐き気の強い発作は起きてないが 頭を横にすると クラクラする。いつも船酔い状態で胃がスッキリしない。

発作が起こる不安感があるので外出、旅行もままならない。下半身のむくみがひどくて足が重だるい。腰痛もあり足先は冷えもある。顔もむくんで二重アゴになっている。

更年期の症状もあって上半身には逆上せを感じる。イライラして怒りっぽくなる。顔も少し紅く目の充血もある。睡眠は夢が多く眠りも浅い。身体に熱さを感じるので冷たい物をたえず飲みたくなる。

治療

この患者さんの症状は中医学診断をすると 実証と虚証が混ざった複雑なもので、身体の中に熱と冷えが同居して薬で治すのはとても難しい状態だと考えます。
全身鍼灸で まず最初に上半身、頭に上った肝火、心火を清熱し、下半身は冷えを取ります。身体の水の停滞を促し耳周りの循環を良くすることでメニエール病の症状も緩和してきます。

あわせて良くない生活習慣や軽い運動をしてもらうことで体調が回復してきます。週一回のペースで症状が改善してきたのでいまは月二回で治療しています。



75才 女性
主症状:坐骨神経痛
随伴症状:逆流性食道炎、飛蚊症

腰椎の下部L4とL5の間がすり減り潰れていて仙腸関節のズレや歪み 骨の癒着もある。右側の股関節や足側面に鋭い刺すような激痛がある。整形外科で潰れた箇所の神経圧迫による坐骨神経痛と診断される。同側に膝痛もある。

あわせて 逆流性食道炎もあり、ゲップが一日中かなりある。

眼には飛蚊症があり、細かい黒点と少しの視野狭窄もある。

今まで大きな病気はしたことがなく、ジム通いも週二回している。食欲もあり睡眠も良好。冷たい飲み物が大好きである。

1年前に同じ箇所に痛みや痺れがあり接骨院に通い、症状が緩和した為、治療を止める。その時より強い痛みが再発して今回鍼治療を始める。

治療

週二回の鍼治療を勧めるが 時間や治療代に問題があり、月3回の鍼治療を3ヶ月継続する。臀部や足はかなり冷えていて血流が悪い。頸肩部のコリもあり背中も張っている。

坐骨神経痛にあわせて飛蚊症、逆流性食道炎もあったので 全身治療を勧める。

腰部や股関節には太めの中国鍼でしっかり深部まで刺鍼。お灸も下半身の悪い箇所に多めに施灸した。全身の鍼はやや細めの鍼で気血水の流れを良くし眼鍼と健脾和胃も考えて治療した。冷たい飲み物を控えてもらうようにした。

現在、坐骨神経痛や膝痛は半分以下になってゲップも軽減した。飛蚊症は 少しだけ改善された。今は月一回で通院する。



34才 女性
主症状:偏頭痛

子供の頃からの偏頭痛と吐き気にずっと悩まされて、頭痛外来や漢方薬など色々試してみたがほとんど改善されなかった。
偏頭痛は毎週定期的に来る。偏頭痛の際は必ず強い吐き気を伴う。西洋薬の頭痛薬と吐き気止めを一日数回飲んで我慢していた。

食欲もあまり無くとても痩せている。体力もあまり無く疲労感がある。便秘気味で 3日か4日に一度。睡眠も浅く夢が多い、夜中に数回目が覚めて 朝起きても寝た気がしない。

生理の前に症状はひどくなる。生理が終わると少し症状は和らぐ。

治療

残業が続くなどのストレスはあるが、さほど強いストレスは思い当たらないと言う。子供の時から繰り返し起こる偏頭痛で遺伝的な要素も考える。

横隔膜がある肋骨の角度も狭く 胃腸が小さい。中医学診断は肝気犯胃。性格も繊細で胃腸がストレスからの影響を受けやすい体質と考える。生理の前に偏頭痛が強くなるのも生理の前は肝経・衝任脈に血が集まり、肝気を旺盛にする。

週一回の全身治療を4か月ほどで偏頭痛はほぼ出なくなった。生理の周期も整ってきた。食欲も出てきて2、3キロ体重が増えた。便秘も治り、現在も継続して通院中。


19才 女性
主症状:癲癇

小5の時に発症。西洋薬を飲んで発作を抑えていたが、思春期になり中学生になると発作が増えて薬が効かないので、鍼治療を始める。

3年間の鍼治療と西洋薬で発作は治まってくる。
高校生になって精神的にも落ち着き、発作も出てなかったので鍼治療を2年程止めて西洋薬だけ服用。
大学受験と新しい大学生活のストレスで少しずつ発作が再び出始める。薬を変えても回数が増えてきたので再び鍼治療を始める。

治療初期は 週二回を3ヶ月程 継続すると、1日15回程あった発作は5回くらいに減る。
しかし生理前やテスト前など、ストレスがある時は発作も増えてくる。病院からの薬も種類を変更して、鍼治療と併用して様子を見る。

季節の変わり目など気候の変化も体調に大きく関係してくる。
現在、2度目の鍼治療を継続して半年になるが、病院で処方された新薬が身体に合った為、発作は全く出なくなっている。 

治療

本人は身体の冷えを全く感じてないが、下半身は冷えていて、足全体の浮腫みがかなりある。時々大腿部に痺れも出ていた。

癲癇は 中医学では肝風内動といって、肝の熱が上半身に上り、風となって痙攣を起こすと考える。そして上下の陰陽バランスも悪い。
上に熱が溜まるので 本人は熱さを感じる為、氷の入った冷たい飲み物が大好きだった。

睡眠は夢が多く、心火や肝火がある。
睡眠中 痙攣も起こる為、朝起きてもスッキリしない。上半身の皮膚を見ると、顕著に赤くなっている。臀部は氷のように冷たい。

全身の鍼治療に併せてお腹や仙骨ににお灸をして下半身の冷えを取り、鍼では清熱と安神を主に経絡の疎通をはかり、刺絡で血分から瀉熱もした。

現在、西洋薬の服用は止められないが、鍼治療と併用することにより、量が抑えられるし、心身のバランスを取るので体調も良好である。